パソコンの前でコーヒーを片手に、ふと「最近DeepL使ってないな…」と思った瞬間がありました。ChatGPTやGeminiなど生成AIの大波に飲まれて、あれほど翻訳でお世話になったDeepLを忘れかけていた自分。そんな中、目に飛び込んできたのが「DeepL Write」という新しいサービスの名前でした。
これは…ちょっと試してみるしかない。そう思った私は、早速ブラウザを開き、実際に操作してみることにしました。
DeepL Writeとは?

DeepL Writeは、入力した文章をAIが校正・改善し、より自然で洗練された表現に整えてくれる文章作成AIツールです。
単なるスペルチェックではなく、文脈を理解して文法や語彙を改善し、目的に応じて表現のトーンも調整可能。英語、スペイン語、ドイツ語など多言語対応で、Pro版ならより高度な提案も受けられます。
実際、公式発表によればDeepL Writeはビジネスメール、留学用エッセイ、学術論文など幅広い用途での利用を想定しており、特に「誤解なく、説得力ある文章を素早く作れる」ことを強みとしています。
DeepL Writeを実際に操作してみた

まずはUI。DeepL公式サイトの翻訳画面の上部に「DeepL Write」というタブが追加されており、クリックすると専用の入力エリアが表示されます。ログインなしでも使えるのは好印象。
ただし最初の落とし穴現時点では英語や主要欧州言語のみ対応で、日本語は非対応でした。
そこで私は、日本語の文章をまずDeepL翻訳で英訳し、その英文をDeepL Writeに投入する方法を試しました。
入力したのは、過去に書いたこんな文章です。
There is a lot of content out there on project management, but if you look at it carefully, you will find that most of it is from the perspective of a SIer, which may be because their interests are not aligned with yours. In the case of the SIer’s point of view, there are many things that don’t fit, and they often don’t make sense to us.
数秒後、AIが提案した改善版がこちら。
Although there is plenty of project management content out there, if you look carefully, you will find that most of it is from the perspective of an SIer. This may be because their interests are not aligned with yours. From an SIer’s point of view, many things don’t fit and often don’t make sense.
細かいニュアンスや構文が整理され、「読みやすさ」と「情報の明確さ」が一段上がった印象。特に文章の切り方や接続の自然さが向上しているのが分かります。
文章作成AIツールの強み

DeepL Writeは、単なる文法修正だけでなく、文脈に沿った自然な文章作成をサポートします。特にビジネスや学術文書では、適切な単語選びや構文の整え方が重要ですが、このツールはそれを自動で提案してくれます。
他のAI文章作成ツールと比べても、「過剰に意訳しない」「原文の意図を壊さない」点はDeepLならではの強みです。
英語・日本語翻訳と表現提案
現時点では日本語直接対応は未実装ですが、日本語→英語翻訳+DeepL Writeでの改善という2ステップを踏むことで、かなり高品質な英文が得られます。さらに、単語やフレーズの別案を提案してくれるため、表現の幅を広げることができます。
公式ブログによると、日本語対応も今後予定されているようです。
留学やビジネスでの活用例

留学の志望理由書や、ビジネス英語メールの作成など、「一発で正しい表現にしたい」シーンで特に力を発揮します。手元で推敲を繰り返すよりも、AIが短時間で複数の修正版を提示してくれるため、最終的な文章作成時間を大幅に削減できます。
Pro版の追加機能と価格

無料版でも十分使えますが、Pro版(約1,500円/月)にアップグレードすると提案回数の制限解除、長文対応、追加のトーンオプションなどが利用可能になります。特に長文を扱う研究者や、日常的に英文を書く人にとっては有用です。
入力から意味・文法チェックまで

入力した瞬間に文法エラーや不自然な言い回しを検出し、改善案を提示します。さらに意味を損なわずに文章を圧縮する機能もあり、プレゼン資料やアプリ内テキストの調整にも役立ちます。
使ってみた感想(ABETACKとして)
正直、最初は「ChatGPTで文章改善できるし、今さらDeepL?」と思っていました。
しかし実際に使ってみると、DeepL Writeは翻訳精度をベースにした自然な修正提案が魅力的で、「翻訳+推敲」をワンストップでこなせる強みがあります。
現状、日本語対応がないのは残念ですが、将来的に対応すれば一気に利用価値が跳ね上がるはずです。
結論:

DeepL Writeは、特に英語文章を頻繁に扱うビジネスパーソンや留学準備中の学生にとって頼れる相棒になり得ます。
日本語対応が解禁されたタイミングで、私(ABETACK)は間違いなく日常ツールに組み込む予定です。
「翻訳も推敲も一度に済ませたい」そんな人にはぜひ試してほしいサービスです。