📌「検索疲れ」を感じたことはありますか?

毎日私たちは、何気なく「ググる」ことで答えを探しています。しかし、ある日気づいたのです。Google検索は、もはや「探す」ためのツールではなく、「見せたいもの」を押し付ける装置になっていることに。
広告が検索結果を埋め尽くし、SEOで上位表示された“それっぽい”サイトに誘導される。情報が散らかり、検索したいことにたどり着けない…。それはまるで、コンビニに行ったのに本当に欲しい商品がどこにもないような不快感でした。
そんな中で出会ったのが、月額制で広告のない検索エンジン「Kagi(カギ)」です。試しに数日間Googleの代わりにKagiを使ってみたら、驚くほど静かで、クリアで、情報が“まっすぐ”届いてくる感覚がありました。
この記事では、私がKagiに月額課金して分かった「検索の未来」を10の側面から詳しく紹介していきます。
🧼1. 広告がないだけで、検索はここまで快適になるのか

Kagi最大の特徴は、「広告なし」。Googleではクリックされやすいように作られた広告リンクが1ページ目の半分以上を占めますが、Kagiでは純粋な検索結果だけが表示されます。
これは体験してみると衝撃的です。検索スピードだけでなく、情報の信頼性、判断のしやすさ、すべてが一変します。まるで、雑音のない図書館で探していた一冊の本が目の前にすっと差し出される感覚。
🤖2. AIは「自分から呼ぶもの」。勝手にしゃしゃってこない

多くの検索エンジンやSNSがAIを押しつけてくる今、KagiではAIは自分から「呼び出す」存在です。
検索キーワードの末尾に「?」をつけると、AIによる要約が表示されます。つまり、AIは助けを求めた時だけ出てくる執事のような存在。必要以上に干渉してこないのが、非常に気持ち良い。
🧠3. 低品質なAI画像が出ない検索結果に感動

「AI画像で埋まった検索結果、もううんざり…」という声は少なくありません。Kagiでは、AI生成画像を排除するオプションがあります。
設定画面から「Exclude AI generated images」をオンにするだけで、AI画像の割合が激減。これは、自分の感覚と一致する“リアルな結果”を求める人にとっては画期的です。
さらに、AI画像のみを表示・非表示に切り替えるフィルターもあり、自分の美意識に沿った検索環境が作れるのです。
🧹4. 検索結果を「掃除」できるフィルターとレンズ

Kagiには「検索レンズ」と呼ばれる特定カテゴリに絞り込む魔法のフィルターがあります。
たとえば、
Small Web
: 個人ブログなど、小規模なウェブだけに絞るForums
: フォーラム投稿だけを拾う(Reddit、Hacker Newsなど)
これにより、「SEO対策された企業メディアではない、生の声」を拾うことができます。大きな声ではなく、確かな声を聞く検索それがKagiです。
⚙️5. ドメインごとに「推し」と「非推し」を設定できる

Googleでは、嫌いなサイトが毎回検索結果に出てくることも。しかしKagiなら、特定のドメインを優先・ブロック・順位を下げる設定が可能です。
「このサイトだけは信頼できる」「あの企業メディアはもう見たくない」といった“感情のフィルター”が検索結果に反映される──検索がパーソナライズではなく、パーソナルになるのです。
⌨️6. 検索が“コマンド操作”で爆速に

Kagiでは、キーボードショートカットや!bang
コマンドが充実。例えば、
!v
: 動画検索!i
: 画像検索!w
: Wikipediaから探す
これらを使うと、検索がまるでターミナル操作のように鋭く、速くなります。「検索って、もっとサクサクできたんだ」と気づかされます。
🔗7. リンクの開き方さえもカスタマイズ可能

Kagiでは「リンクは新しいタブで開くか、同じタブか」まで選べます。Googleで「またタブが増えた…」と感じていた方にとっては、地味ながら嬉しい仕様です。
🚪8. AMPリンク回避、Redditを旧UIでリダイレクト機能の本気度

KagiにはURLリダイレクト機能があります。たとえば:
- GoogleのAMPを無効化して元サイトに直アクセス
- Redditリンクをすべて旧UIにリダイレクト
これは、「あなたが見たいWebは、あなたが決めていい」という強い哲学の表れです。
🛡️9. Privacy Passで匿名性を保ちつつ検索

Kagiはアカウント制サービスですが、「Privacy Pass」により匿名性を保ったまま検索を可能にします。
これは、IPやクッキーではなく一時的トークンでの認証を採用しており、追跡されにくい構造。検索=個人情報の提供、という常識を覆す仕様です。
🌍10. 翻訳機能すら一味違う「Kagi Translate」

Kagiの翻訳は、検索結果に自動で表示され、原文との違いも丁寧に可視化されます。文章のトーンやニュアンスを確認しながら翻訳できるため、ビジネス用途や海外掲示板の引用にも便利です。
🎯まとめ:「情報の選択権は、あなたにある」

Kagiを使ってわかったのは、検索の“質”とは情報量でも速度でもなく、「自分にとっての正解にたどり着けるか」ということ。
Googleは「大多数の平均」を出すのが得意ですが、Kagiはあなた個人の感覚や価値観を尊重する“相棒”のような存在です。
情報に振り回されるのではなく、情報を選べる体験へ
それがKagiの真の価値だと私は思っています。