Windows 11 バージョン 24H2:新たな問題が発覚。今後のセキュリティ更新が不可能になる可能性

「もう二度とセキュリティ更新が受け取れなくなる」—— Microsoftが公開した次期Windows 11の大型アップデート「バージョン 24H2」で、まさにそんな悪夢のような不具合が発見されました。特定の方法でインストールを行うと、文字通り「永久に」セキュリティ更新を受信できなくなる可能性があるというのです。これは単なるバグではなく、PCの「生命線」とも言えるセキュリティを根本から揺るがす重大な問題となっています。

引用元:

悪夢の条件が判明、「3つの要素」が重なると発生

引用:Microsoft公式ドキュメントより

Microsoftの公式発表によると、この致命的な不具合は「3つの条件」が重なった時に発生することが判明しています:

  1. 2023年10月または11月の更新プログラムが含まれたインストールメディアを使用
  2. インストール時にインターネットに接続していない状態
  3. インストール後に更新プログラムを適用していない

一見、珍しい条件の組み合わせに思えるかもしれません。しかし、オフラインでの作業を余儀なくされる企業や、インターネット環境が整っていない場所での作業など、実際のビジネスシーンではよくあるケースなのです。

なぜこれが「致命的」なのか?

セキュリティ更新プログラムは、新たに発見された脆弱性や攻撃手法からPCを守る「最後の砦」です。これが受信できなくなるということは、つまり:

  • 新たなウイルスや不正アクセスに無防備になる
  • ゼロデイ脆弱性への対策が不可能になる
  • データ漏洩やランサムウェアのリスクが著しく上昇

という、文字通り「PCの死」に直結する事態を意味します。

Microsoftも警戒、緊急の回避策を公開

幸いなことに、この問題を回避する方法は存在します。Microsoftは以下の対策を強く推奨しています:

  • インストール時は必ずインターネットに接続する
  • インストール完了直後に最新の更新プログラムを適用
  • できる限り最新のインストールメディアを使用する

さらにMicrosoftは、この問題に対する恒久的な修正プログラムを開発中であることを明らかにしています。ただし具体的なリリース時期は「現時点では未定」とのことです。

大規模な導入を計画している企業や、クリーンインストールを予定している個人ユーザーにとって、これは見過ごせない警告となりそうです。特に、複数のPCを一括でセットアップする必要がある場合は、この問題を考慮した慎重な計画が必要になるでしょう。

デジタル時代において、セキュリティ更新プログラムはもはや「あれば便利」程度のものではありません。それは私たちのデジタルライフを守る必須の「ワクチン」なのです。この重大な不具合が修正されるまでは、インストール時の接続環境の確保と、更新プログラムの即時適用を徹底することが、最も確実な自衛策となります。