アメリカ第39代大統領であり、ノーベル平和賞受賞者でもあるジミー・カーター氏が、2024年12月29日にジョージア州プレーンズの自宅で逝去しました。享年100歳でした。カーター氏は大統領退任後も人道的活動に尽力し、多くの人々に影響を与えた人物でした。その生涯と功績を振り返ります。
引用元:TIME
農家の息子から大統領へ
1924年10月1日、ジョージア州プレーンズで生まれたカーター氏は、農家の息子として育ちました。米海軍兵学校を卒業後、海軍勤務を経て家業のピーナッツ農場を継ぎます。その後、地域社会の発展に尽力し、政治の道へと進みました。
1963年から1967年までジョージア州上院議員、1971年から1975年までジョージア州知事を務めました。そして1976年の大統領選挙で当選し、アメリカ第39代大統領に就任しました。

大統領としての功績
カーター氏は在任中、以下のような功績を残しました:
- 人権外交の推進。
- エネルギー政策の改革。
- 教育省の設立。
- キャンプ・デービッド合意によるエジプトとイスラエルの和平仲介。
しかし、イラン米国大使館人質事件や経済停滞といった課題にも直面しました。これらの対応に批判を受け、1980年の再選は果たせませんでした。
退任後の人道活動
大統領退任後もカーター氏は人道的活動に尽力しました。
- 1982年にカーター・センターを設立し、民主主義推進や疾病根絶に取り組む。
- 「ハビタット・フォー・ヒューマニティ」の活動を支援し、住宅建設のボランティアとして参加。
2002年にはこれらの活動が評価され、ノーベル平和賞を受賞しました。
家族と晩年
カーター氏は妻ロザリン氏と共に4人の子供を育てました。2023年2月にはホスピスケアを受けることを決断し、その後は自宅で家族と穏やかな時間を過ごしました。
カーター氏の死去に際し、現職のジョー・バイデン大統領をはじめ、多くの世界の指導者が哀悼の意を表しました。
引用:CNN – Jimmy Carter Family Statement
ジミー・カーター氏は、公職にあった期間だけでなく、その後の人道的活動を通じて、平和と人権を守る象徴的存在となりました。彼の生涯と遺産は、今後も多くの人々によって語り継がれることでしょう。
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