AIが書いた文章を見破れる？Firefox向け拡張機能「Deep Fake Detector」を試してみた

AIが書いた文章を見分ける時代が来た？

近年、ChatGPTをはじめとするAIが驚くほど自然な文章を生成できるようになり、「これ、本当に人間が書いたの？」と思うことが増えてきました。
そんな中、Mozillaが提供するFirefox向け拡張機能 「Deep Fake Detector」 を使えば、AIが書いた文章かどうかをワンクリックで判別できるとのこと。
この記事では、 「Deep Fake Detector」の導入方法や使い方、そして実際の精度 について詳しく解説します。

引用元情報:

• Firefoxアドオン公式ページ: Deep Fake Detector – Firefox 向け拡張機能
• OMG! Ubuntuの記事: Try Mozilla’s New AI Detector Add-On for Firefox

Deep Fake Detectorとは？

「Deep Fake Detector」は、Mozillaが開発した AIによる文章判定ツール です。ウェブページ上のテキストを分析し、AIが生成した可能性があるかどうかを判定してくれます。

主な特徴:
ワンクリックでAI判定 – 文章を選択して右クリックするだけで分析可能
複数のAIモデルを使用 – ZipPy、UAR、ApolloDFT、Binocular などのツールを組み合わせて判定
Firefoxで無料利用可能 – 登録不要、インストールするだけ

ただし、現時点では 英語の文章のみ対応 で、日本語の判定はまだ難しいようです。

イメージ画像: AI vs. 人間のテキスト分析

インストール方法

1. Firefoxの拡張機能ページにアクセス

以下のリンクから「Deep Fake Detector」のページを開きます。
Deep Fake Detector – Firefox 向け拡張機能

2. Firefoxへ追加

「Firefoxへ追加」ボタンをクリックし、表示されるポップアップで「追加」を選択します。

インストール画面イメージ

3. 設定を完了

インストール後、「Yes, Opt-in」をクリックすれば準備完了！

実際に使ってみた！AI判定の精度は？

では、実際に「Deep Fake Detector」を使ってみましょう。

① ChatGPTが書いた文章を判定

試しにChatGPTに 「GIGAZINEについて説明して」 と入力し、生成された文章を「Deep Fake Detector」で分析してみました。

結果:

• ZipPy と UAR →「人間が書いた可能性が高い」
• ApolloDFT と Binocular →「AIが生成した可能性が高い」
• 最終判定 →「Model Conflict（モデル間で判定が分かれています）」

AI判定の結果イメージ

② 長めのAI文章では？

今度は 「GIGAZINEについて100語以上で説明して」 とChatGPTに指示し、生成された長文をチェック。

結果:

• すべてのモデルで「AIが生成した文章」と判定！
• 「AI Patterns Detected（AIのパターンが特定されました）」と表示

長文解析の様子

③ 人間が書いた小説では？

次に、アーサー・コナン・ドイルの 「緋色の研究」 の冒頭を分析。

結果:

• 「Human Author Likely（人間が作者である可能性が高い）」

やはり 昔の小説はAI文章と異なる特徴を持っている ため、人間の文章と判定されたようです。

今後の展望 – 日本語対応や画像解析も？

Mozillaは、2023年に 偽レビューや詐欺を検出する技術を持つ「Fakespot」 を買収しており、「Deep Fake Detector」もその技術を活用しているとのこと。

現時点では 英語のテキストのみ対応 ですが、Mozillaによると 将来的には画像や動画のAI解析にも対応予定 とのこと。
もし 日本語の判定 にも対応すれば、ネット上の情報の信頼性を見極める強力なツールになりそうです。

まとめ: AI文章を見破れるのか？

短文だと判定が難しいが、長文ならAI生成と判断しやすい
複数の判定モデルがあるため、完全一致しないこともある
日本語対応が待たれるが、今後の進化に期待

AIが生成した文章を簡単に判定できる「Deep Fake Detector」、Firefoxユーザーなら試してみる価値はありそうです！