火星旅行が「片道30日」の時代へ。一般人が気軽に行ける未来は来るのか？

火星旅行が現実的に？30日で行けるロケットが登場

「火星に行ってみたい」そう思ったことはないだろうか？ しかし、現在の技術では片道9カ月。宇宙服に身を包み、長期間の閉鎖空間で過ごす過酷な旅となる。

しかし今、NASAやSpaceXが「火星まで30日で行けるロケット」を本気で開発している。これが実現すれば、一般人の火星旅行がグッと近づくかもしれない。

引用元情報

• NASAのプラズマロケット技術
• SpaceXの火星計画

NASAとロシアが開発中の「爆速ロケット」

NASAが研究しているのは「パルスプラズマロケット」。従来の化学ロケットとは異なり、電気と磁場を利用して高エネルギーのプラズマを噴射し、推進力を得る。これにより、宇宙空間での加速性能が飛躍的に向上するという。

ロシアのロスアトムも独自のプラズマ電気ロケットを開発しており、秒速100kmという驚異的なスピードを目指している。現在の化学ロケットの約20倍の速さだ。

打ち上げは従来型ロケットで行い、宇宙空間に到達した後、プラズマ推進に切り替える方式。これにより、火星までの移動時間が大幅に短縮される。

SpaceXは2026年に火星行きを計画

一方、イーロン・マスク率いるSpaceXは、2026年にも人類を火星に送る計画を発表している。その鍵となるのが「Starship」。100人以上を収容できる巨大宇宙船で、再利用可能なロケットシステムを備えている。

Starshipは、まずは月面基地の建設を目指し、その先に火星移住を見据えている。マスク氏は「最初の火星基地には数十人規模の人員が向かう」と語っており、火星コロニー建設が現実のものになりつつある。

一般人が火星に行く未来はすぐそこ？

ロケット技術の進化により、火星までの移動時間は短縮されつつある。しかし、一般人が気軽に行ける時代が本当に来るのか？

最大のハードルは「コスト」と「安全性」だ。現在の宇宙旅行は数億円レベル。プラズマロケットやStarshipが量産されれば価格は下がるかもしれないが、それでも一般人には手が届かないレベルだろう。

また、宇宙放射線や無重力による健康被害、火星での生活環境の整備など、課題は山積みだ。30日で行けるようになったとしても、実際に暮らせるようになるにはまだまだ時間がかかる。

まとめ：火星旅行は「夢」から「現実」に近づきつつある

火星までの移動時間を短縮する技術は確実に進化している。NASAやロシア、SpaceXが競うように開発を進めており、2026年には実際に人類が火星へ降り立つ可能性がある。

ただし、一般人が「ちょっと火星に行ってくる」という時代が来るには、まだ数十年単位の時間が必要だろう。とはいえ、かつては夢物語だった宇宙旅行が今や現実になりつつある。

もしかすると、今の10代・20代の世代が生きているうちに、「火星旅行プラン」が普通に販売される日が来るかもしれない。未来は思ったより近いかも？